神秘の国東半島。六郷満山を体験する旅 | Page 2
2日目は悠久の時を超えて残る原風景に浸る
〈旅庵蕗薹〉をチェックアウト
車で約10分
Spot06 田染荘(たしぶのしょう)を散策
国東半島の西側に位置する田染荘では、平安時代から変わらない風景を見ることができます。この地区の水田は、743年に発布された墾田永年私財法を機に開墾。その後、宇佐八幡宮の支配下となり、「本御荘十八箇所(ほんみしょうじゅうはちかしょ)」と呼ばれる根本荘園(こんぽんしょうえん)のひとつとなりました。
車で約5分(または徒歩約10分)
Spot07 〈田染荘展望台〉から田園風景を眺める
田染荘小崎(おさき)と呼ばれるエリアは、耕地や村落のかたちが現在まで1000年以上変わらぬ「中世荘園村落遺跡」として、往時の景観をとどめています。その地区を一望できる〈田染荘展望台〉からは、眼下に広がる美しい曲線を描いた棚田を見渡すことができます。
車で約10分
Spot08 〈熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ)〉で
巨大な磨崖仏に圧倒される
続いては、平安・鎌倉時代につくられた2つの磨崖仏(自然の岩壁などに造立された仏像)を観に行きましょう。鬼が一晩で積んだという伝説が残る険しい石段を登った先には、左手に微笑んでいるような表情の「不動明王」、右手に引き締まった表情をしているように見える「大日如来」が現れます。これらの磨崖仏は、国の重要文化財に指定されており、国内最大級ともいわれています。
車で約30分
Spot09 〈ねぎ屋さんのねぎ焼き神宮店〉でランチ
〈宇佐神宮〉のおひざ元、宇佐神宮仲見世に店を構える〈ねぎ屋さんのねぎ焼き神宮店〉でランチをいただきます。ねぎ焼きとは、薄く伸ばした生地に一束分の小ねぎをのせ、その風味を閉じ込めながら鉄板で焼き上げるお好み焼きに似た料理のこと。ねぎ農家が運営しているこの店では、自家農場から直送されるブランドねぎ〈味一ねぎ〉が使用されています。
徒歩約3分
Spot10 〈宇佐神宮〉に参拝
725(神亀2)年に応神(おうじん)天皇の御神霊である八幡大神(はちまんおおかみ)を祀る本殿の一之御殿が創建されたことが始まりと言われる〈宇佐神宮〉。全国に4万社以上ある八幡社の総本宮として知られるほか、六郷満山文化の中心ともいわれる由緒ある神社です。境内には、国宝や県指定有形文化財といった歴史的・文化的に貴重な建造物も数多く建ち並びます。
車で約40分
Spot11 〈木付や〉で和菓子をお土産に購入
1969年に創業した〈菊池製菓〉から製法と味を受け継ぎ、2017年に〈木付や〉へと生まれ変わった和菓子店。この店の名物となる羊羹、どら焼き、最中は昔ながらの味わいを大切にしながら、見た目にもこだわってつくられています。
車で約20分
Spot12 大分空港の〈すし処 宙(そら)〉で
〆のお寿司を味わう
旅のシメに、お寿司をつまんで帰りましょう。大分空港3階のレストランエリアにある〈すし処 宙〉では、大分のブランド魚、関あじや関さばのほか、高級魚として知られる城下(しろした)かれいなどを刺身や握りで味わうことができます(提供可能な魚介は時期によって変動あり)。
六郷満山を体験するプラン、いかがでしたか? 1300年以上もの歴史や文化に触れ、はるか昔に想いを馳せたくなる旅となっているはずです。豊かな自然も感じながらエネルギーチャージをしたいというときには、ぜひ参考にしてみてくださいね。
*価格はすべて税込です。
credit text:柿崎真英