
車がなくてもOK!
1泊2日で大分市・別府市の名建築巡り
大分県の中心都市・大分市と、温泉地として知られる別府市には、名だたる建築家が手がけた魅力的な建物が点在しています。個性あふれる建築を巡りながら、アートや地元グルメにも出合えるこの1泊2日の旅のプランは、カルチャーに関心のある方にぴったり。すべて公共交通機関で巡れるルートなので、車がなくても安心です。
まちに息づく創造と風景に触れる、大分・別府の旅へ出かけてみませんか?
Day 1
- 大分空港に到着
- 01 坂 茂が設計したOPAMでアート鑑賞&カフェでランチ
- 02 アートプラザで磯崎新の建築作品を観覧
- 03 辰野金吾設計の大分銀行 赤レンガ館のカフェで休憩
- 04 内井昭蔵が設計した大分市美術館でアート鑑賞
- 05 HOTEL DO-YA BEPPUに宿泊
Day 2
- HOTEL DO-YA BEPPUをチェックアウト
- 06 磯崎新が設計したビーコンプラザのグローバルタワーへ
- 07 内藤多仲が設計した別府タワーへ
- 08 吉⽥鉄郎が設計した旧別府郵便電話局のレンガホール内TRANSITへ
- 09 丹青社がデザインを手がけた地獄温泉ミュージアムを見学、カフェでランチ
- 10 鉄輪エリアを散策
- 大分空港に到着
1日目は大分市で名建築巡り
大分空港に到着
エアライナーに乗車し約60分、JR大分駅前で下車
JR大分駅前で大分交通バスに乗車し約7分、オアシスひろば前で下車
Spot01 坂 茂が設計した〈OPAM〉で
アート鑑賞&カフェでランチ

2025年4月に開館10周年を迎えた〈大分県立美術館(OPAM)〉。「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した経歴を持ち、広島県〈下瀬美術館〉やフランスの〈ポンピドゥーセンター・メス〉などを手がけてきた坂 茂による設計です。「街に開かれた縁側としての美術館」という設計コンセプトのとおり、館内はまちとのつながりを感じさせる明るく開放的な空間。現代アートから地元大分の近世美術まで、多彩な展示を楽しむことができます。

館内にある〈café Charité(カフェシャリテ)〉では、すべてのメニューに大分県産食材が使用されています。展覧会やイベントに合わせ企画したメニューも。アートに囲まれた空間で、心もお腹も満たされるひとときを。
徒歩約12分
Spot02 〈アートプラザ〉で
磯崎新の建築作品を観覧

大分市役所の向かいにある、コンクリートの大きな梁が飛び出したようなひときわ目を引く建物。〈アートプラザ〉と呼ばれるこの施設は、大分市出身の世界的建築家・磯崎新が設計した旧大分県立大分図書館をリノベーションしてつくられました。外観もユニークですが、スキップフロアを多用し高低差を設けた内部空間は、さまざまな角度から光を取り込みます。

徒歩約9分
Spot03 辰野金吾が設計した
〈大分銀行 赤レンガ館〉のカフェで休憩

東京駅や日本銀行本店 本館を手がけたことで知られる辰野金吾が設計した〈大分銀行 赤レンガ館〉。かつて銀行だったこの洋風建築には、現在、地元大分のプロダクトを取り扱うセレクトショップ〈Oita Made〉とカフェが入居しています。

スペシャルティコーヒーを提供する〈タウトナコーヒー 赤レンガ店〉では、ハンドドリップのコーヒーや季節ごとに変わるデザート、夏季にはかき氷も楽しむことができます。歴史の面影を感じさせる非日常的な雰囲気のなかで、ゆったりとした時間を過ごすのはいかがでしょう。
徒歩約8分、JR大分駅へ
JR大分駅上野の森口から大分きゃんバスで約6分、大分市美術館で下車
Spot04 内井昭蔵が設計した
〈大分市美術館〉でアート鑑賞

丘の上に建ち、上野丘公園の緑と調和したデザインが印象的な〈大分市美術館〉(1998年竣工)は、東京都の〈世田谷美術館〉や神奈川県の集合住宅〈桜台コートビレジ〉を代表作に持つ、内井昭蔵(うちいしょうぞう)により設計されました。建物はアースカラーでまとめられ、自然光が射し込むエントランスホールや展望ロビーからは、四季折々の景色を眺めることができます。

日本画や豊後南画をはじめ、大分にゆかりのある作家による作品が所蔵・展示され、屋外にも美術作品が設置されています。自然のなかを散策しながらアートを楽しみましょう。
大分市美術館から大分きゃんバスで約6分、大分駅上野の森口で下車
日豊本線に乗車し約15分、JR別府駅で下車
別府駅西口から亀の井バスに乗車し約10分、観海寺入口で下車
徒歩約9分
Spot05 隈研吾が設計した
〈HOTEL DO-YA BEPPU〉に宿泊

宿泊は、2025年4月にオープンした〈HOTEL DO-YA BEPPU〉で。建築家の隈研吾が設計を手がけたこのホテルは、大分県産の檜の丸太が並べられた外観が特徴的です。
内装にも木材がふんだんに使用され、現代的でありながら木のあたたかみが感じられる空間となっています。別府湾や山々の美しい景観を望みつつ、まるで別府のまちに暮らしているようなリラックスした時間を過ごせそうです。
