〈リトルアトリエスイッチ〉のがま口やキーホルダー
ニュース&コラム

〈リトルアトリエスイッチ〉の
かわいい雑貨が勢揃い。
〈ツナグミセ。〉が大分市にオープン

Posted 2023.05.16
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ノートの端っこの落書きから生まれる、
唯一無二のかわいい雑貨たち

雑貨ブランド〈リトルアトリエスイッチ〉の実店舗〈ツナグミセ。〉が、大分市の中心市街地から少し離れた閑静な場所にオープンしました。

古着屋〈each〉の外観
大分市にある古着屋〈each〉の一角にある〈リトルアトリエスイッチ〉の〈ツナグミセ。〉は、2023年3月21日にオープン。作家さんによるロゴの暖簾が目印です。

暖簾をくぐって中に入ると、そこにはユニークでどこかホッとするテイストのイラストをあしらったポーチやアクセサリーが並んでいます。

〈ツナグミセ。〉の店内
店内に入るとポーチやストラップ、キーホルダー、アクセサリー、バッグなどが並びます。訪れた日はまだオープン準備中でしたが、これからどんどん商品が並んでいくそう。
手描きイラストと引き揃え糸を合わせたキーホルダー
イラストと引き揃え糸を合わせた〈キーホルダー〉(1100円)。そのときによっていろいろな絵があるので、気に入ったものを探してみて。
引き揃え糸を使ったアクセサリー
引き揃え糸を使った〈アートアクセサリー〉(1870円)。ピアスとイヤリングがあります。

リトルアトリエスイッチは、知的に障がいのある方たちによるものづくりと社会をつなぐべく立ち上げられました。現在は、代表の安部雅枝さんとデザイナーの柳井紀子さんのふたりを中心に、小物やアクセサリーの企画・制作・販売などの活動を行っています。

リトルアトリエスイッチ代表の安部雅枝さんとデザイナーの柳井紀子さん
代表の安部雅枝さん(左)とデザイナーの柳井紀子さん。

安部さんが活動をスタートさせたのは10年ほど前。当初は自閉症の息子さんが描いた絵を缶バッチや絵葉書にしてミュージアムショップなどで販売していたそうですが、デザインや裁縫を得意とする柳井さんとともに活動するようになってからは、現在のような絵や織物をアレンジしたクラフト商品がメインになりました。

顔のイラストのテキスタイルを使ったがま口
なんともいえない表情の「杉田さん」シリーズは、息子の安部侑朔(ゆうさく)さんが小学生の頃に描いた図工の作品をテキスタイルにしていろいろな雑貨に仕立てたもの。〈がま口 M〉(2640円)。
顔のイラストが大きくあしらわれた巾着袋
〈杉田さん巾着袋〉(1760円)。

安部さんは日頃から、息子さんや作家としてリトルアトリエスイッチに所属する方たちの絵をデータでストックしていて、その中から柳井さんがピンときた絵をピックアップ。「何に仕立てたらかわいいかな?」と、試行錯誤を重ねながら、その絵が一番輝くかたちを追求するのがスイッチの商品開発方法。

ここではキャンバスに描かれた立派な絵画作品ではなく、ノートの端っこに描かれたような何気ないイラストがメイン。そのほうが雑貨にも仕立てやすく、手にも取りやすいのだと安部さんは言います。

たくさんの動物の絵が刺繍されたポーチ
絶滅危惧種の動物が好きだという侑朔さんが図鑑を見て描いた動物たちの絵を、刺繍であしらった〈刺繍ポーチ〉(2420円)。

「ノートの端っこに描いた絵を使った雑貨ができて、それが売れたら、描いた本人にもちゃんとお金が渡る仕組みって、ちょっといいですよね。少しですが本人の収入にもなったらうれしいし、商品が誰かの手に渡ることで、彼らのことを知ってもらえるので」(安部さん)

トルソーにディスプレイされた洋服
イラストをテキスタイルにし、洋服屋さんとコラボレーションして洋服も。

店内を見渡すと、ところどころにカラフルな織物を使ったバッグやポーチが並んでいます。「これも障がいのある方たちの作品ですか?」と尋ねると、「いま、私たちが一番力を入れている〈ノボリバタプロジェクト〉の商品なんです」と安部さん。

ノボリバタプロジェクトとは、いったいどんなプロジェクトなのでしょう?


のぼり旗の裂織を使ったバッグ
【 Next Page|〈ノボリバタプロジェクト〉とは? 】

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