連載|地元誌が教えてくれた、大分グルメの巡りかた

ここへ行くならこれを食べるべし!
大分県各地で食べたい
ご当地ランチ厳選5店

Posted 2022.09.22
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「大分県」とひと言で言っても、エリアによって特徴や名物はいろいろ。山や海といった自然の恩恵を存分に受けて育まれる食材や、試行錯誤を重ねて完成したソウルフードなど。その土地でしか出合えない食べ物がたくさんです。今回はそんな「ここへ行くならこれ食べてって!」というご当地ランチを厳選。

【大分 とり天】
代々受け継がれてきた、元祖の味を求めて〈キッチン丸山〉

〈キッチン丸山〉の「とり天セット」
「とり天セット」750円。自家製ポン酢と相性良し。

味つけしたモモ肉に薄衣をつけて揚げた、サクっとした軽い食感の大分名物「とり天」。家族経営の温もりのある〈キッチン丸山〉は、3世代が伝統の味を守り続けています。

とり天の起源は諸説ありますが、キッチン丸山で誕生したという説も。初代の丸山尚美さんが昭和30年代、兄弟子と一緒に新しい鶏料理をつくろうと共同研究し、ポン酢で食べる「とり天」が誕生しました。それまで大分では骨付きのから揚げが定番でしたが、骨なしの鶏肉をひと口大の天ぷらにしたところ、たちまち人気になっていったそう。それが「元祖」といわれる所以です。

テーブル席が並ぶ〈キッチン丸山〉の店内
ザ・洋食店を思わせる雰囲気の店内は、昼時は満席に。

早朝から厨房で仕込みを始め、肉の切り分けから味つけ、揚げ方まですべてが手加減ひとつで変わります。肉を寝かせる時間やタレの酢加減は、季節によって変えるというこだわりよう。そういった心配りが多くのファンを惹きつける理由なのです。

Information
キッチン丸山
address:大分県大分市顕徳町1-6-15
tel:097-537-5538
access:JR大分駅から車で約5分
営業時間:11:00~14:30
定休日:日曜、祝日

【由布院 合わせ箱】
地元の野菜を詰め込んだ“宝石箱”にうっとり
〈ゆふいん山椒郎〉

〈ゆふいん山椒郎〉の「合わせ箱(山)」
「合わせ箱(山)」2500円。新江憲一さんの料理を求めて、連日多くの人が訪れます。

彩り豊かな新鮮野菜がふんだんに盛られた、まるで宝石箱のような美しさの「合わせ箱」。〈ゆふいん山椒郎(さんしょうろう)〉の人気メニューです。

約30種類の野菜はどれも地元産を使用しており、食材それぞれに合わせた切り方や調理法、温度管理を徹底しています。大分県産の豊後牛や冠地どり(かんむりじどり)の芳醇な肉の旨みと、滋味溢れる野菜、それらの下に隠れた白米にしょう油ベースのタレ……。ひと口頬張るごとに、体に幸福感が染み入ります。

〈ゆふいん山椒郎〉外観
伝統的な和食の技法だけでなく、洋食の技法も取り入れ、料理に生かすのだとか。

由布院の野菜を多く用いるのは、オーナーの新江憲一さん曰く「鮮度が高いから」。“いつ収穫したか”にこだわると、必然的に地元農家が育てた野菜になるとのこと。オープンと同時に満席になる日も多いですが、予約は受け付けていないので、時間には余裕をもって訪れましょう。

Information
ゆふいん山椒郎
address:大分県由布市湯布院町川上2850-5
tel:0977-84-5315
access:JR由布院駅から徒歩約10分
営業時間:11:00~15:00(14:00L.O.)、18:00~22:00(21:00L.O.)
定休日:火・水曜(2022年10月からは火・木曜) ※祝日の場合は営業
web:ゆふいん山椒郎

【豊後高田 そば】
天ぷらも人気の本格手打ちそば専門店〈高田そば 翔〉

〈高田そば 翔〉の「海老天ぷら そばセイロ」
「海老天ぷら そばセイロ」1400円。甘めに仕上げたつゆがクセになります。

西日本有数のそばの産地としても有名な豊後高田市。昭和30年代のまち並みを再現した「昭和のまち」としても知られますが、その懐かしさ漂う通りに佇む和モダンな建物が〈高田そば 翔(かける)〉です。

〈高田そば 翔〉外観
にぎやかな商店街から1本裏の通りにあるそば処。

地元産のそば粉を使った二八そばで、その日の気温や湿度で水加減を調整しながら手打ちします。鰹だしの旨みが凝縮されたつゆにくぐらせて食べれば、噛んだときに感じる程よい歯ごたえ、そしてつるんとした滑らかなのど越しのバランスが秀逸なのがわかるはずです。

そして、そばと同じく評判なのが「天ぷら」。素材の持ち味を生かしてサクッと口当たりよく仕上げられ、「天ぷらのおいしいそば屋」とも言われるのだとか。そばと天ぷら、両方を味わいたいなら「海老天ぷら そばセイロ」がオススメです。

Information
高田そば 翔
address:大分県豊後高田市新町995-3
tel:0978-22-3357
access:JR宇佐駅から車で約9分
営業時間:11:30~15:00、18:30~21:00(夜は要予約、予約受付は~17:00)
定休日:月曜 ※祝日の場合は翌日

【津久見 まぐろステーキ】
鉄板で運ばれる熱々のステーキでまぐろを〈浜茶屋〉

〈浜茶屋〉の「まぐろステーキ」
「まぐろステーキ」1980円(定食は2200円)。シャキシャキのモヤシも存在感◎。

大分県津久見市は、明治時代から続くまぐろ遠洋漁業の島、保戸島を有する“まぐろのまち”。浜茶屋はそんなまぐろのまちで、津久見湾近くの住宅街にぽつりと佇む、素朴な雰囲気の食事処。お昼時は連日大盛況で、店の外に待ちも出るほどの人気ぶりです。

〈浜茶屋〉の外観

多くの人のお目当てはここの名物「まぐろステーキ」。津久見の特産物であるまぐろの赤身を、醤油や砂糖などを入れた特製のゴマだれと和え、熱々のご飯にのせた海鮮丼「ひゅうが丼」が津久見では有名ですが、この店に来たなら「まぐろステーキ」は外せません。

〈浜茶屋〉の店内
テーブル席や小上がりのほか、奥にも広い座敷席を完備。

熱した桜島の溶岩プレートで、両面に焼き色をつけたまぐろがジューッと音をたてながら運ばれてきたときはレアの状態。「醤油」や「カボス」、「トマト」などソースが選べるので、好みの味と焼き加減でいただきましょう。

Information
浜茶屋
address:大分県津久見市千怒6029-1
tel:0972-82-8302
access:JR津久見駅から車で約6分
営業時間:11:00~15:00(14:30L.O.)、17:00~20:00(19:30L.O.) ※水曜は昼営業のみ
定休日:月曜 ※祝日の場合は営業、翌日休み

【佐伯 生しらす丼】
生のしらすをたっぷり! 港ごはん
〈OITAしらす HOUYOUMARU 豊洋丸〉

〈豊洋丸〉の「生しらす丼」
「生しらす丼」1430円。冬場はしらすが少なくお休みすることもあるので事前確認を。

沿岸部がリアス海岸になっており、瀬戸内海からの海流と南からの黒潮がぶつかり合う、最高の漁場をもつ佐伯市。しらす料理の〈豊洋丸〉は、そんな佐伯市で海と山に囲まれた自然豊かな港町に佇む食事処です。

ここでぜひ食べてもらいたいのが、つるっとした口当たり、肉厚でプリプリとした食感のしらすを贅沢に盛った「生しらす丼」です。透き通るほど美しく輝く生しらすは、とにかく鮮度が命。ご主人は3代続くしらす漁師であり、海辺にある食事処だからこそ味わえる、自慢の一杯です。

港が一望できる〈豊洋丸〉のテラス席
カウンター席のほか、カフェのようなテラス席も。

ふわっとした食感の「釜揚げしらす丼」もあり、釜揚げと生、どちらも食べたいなら「生・釜のハーフ&ハーフ丼」がオススメです。提供数が少ない日もあるので、イートインでの食事は事前予約制。漁がない日は、急速冷凍したもので対応しています。

Information
OITAしらす HOUYOUMARU 豊洋丸
address:大分県佐伯市米水津浦代浦680
tel:080-8563-7232
access:堅田ICから車で約20分
営業時間:12:00~16:00
定休日:不定休
Facebook:@shirasu.houyoumaru
Instagram:@shirasu_houyoumaru

各地の大分名物ランチをご堪能あれ

肉、魚、麺など、多彩なメニューで楽しませてくれる大分の名物ランチ。大分の旅をきっとより楽しいものにしてくれるはず。どのお店も人気店なので、時間に余裕をもってお出かけくださいね。

*価格はすべて税込です。

credit edit:シティ情報おおいた編集部

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