連載|地元誌が教えてくれた、大分グルメの巡りかた

大分県の酒蔵めぐり!
日本酒、焼酎の試飲や蔵見学、
飲食も楽しめる7つの蔵を紹介

Posted 2024.02.17
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早春になると、各地の酒蔵で「酒蔵開き」が行われます。新酒が振る舞われたり、イベントが催されたりとその内容はさまざま。大分県に多数ある酒蔵を、この機会に訪れてみませんか?

県内外に名を馳せる、おなじみの名蔵へ

麹と発酵文化を学べる、
米と麦、ふたつの蔵〈辛島 虚空乃蔵〉

〈和香牡丹 輪奏(わかぼたん りんそう)蔵出し利き酒三種セット〉
日本酒が飲み比べできるバーも。〈和香牡丹 輪奏(わかぼたん りんそう)蔵出し利き酒三種セット〉1070円 。

本格麦焼酎〈いいちこ〉を製造・販売する宇佐市の〈三和酒類〉が手がける、麹や発酵文化を体験できる施設〈辛島 虚空乃蔵(からしま こくうのくら)〉。蔵出しの日本酒やクラフトビールを味わうことができ、「識る・感じる・愉しむ」の体験をとおして、酒づくりの文化や発酵の魅力を身近に感じることができます。

敷地内は清酒醸造場及び売店を有する「米の蔵」と、発泡酒醸造場と飲食スペースのある「麦の蔵」に分かれ、日本酒の醸造体験も可能(無料、平日のみ1日2組限定で各5名まで)。

〈辛島 虚空乃蔵〉のショップスペース
ここでしか買えない限定酒なども販売。

ここで醸造されている、搾りたての日本酒〈和香牡丹 輪奏〉や、本格焼酎〈西の星〉に使用される大麦〈ニシノホシ〉の麦芽を使用したクラフトビール〈KOKU NO CRAFT〉など、ここでしか買えない限定酒もあるので、お土産にもおすすめです。

Information
辛島 虚空乃蔵
address:大分県宇佐市辛島4-3
tel:0978-32-1432
access:宇佐ICから車で約8分、JR柳ヶ浦駅から車で約10分
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜、お盆、年末年始
web:三和酒類 辛島 虚空乃蔵

明治から続く、甘い辛いを超越した
旨い日本酒を〈萱島酒造〉

〈萱島酒造〉の日本酒がずらりと並ぶ
〈西の関 手作り純米酒〉(720ml)1300円など。

明治6年創業、「一麹・二酛(にもと)・三造り」という基本を大切に、昔から続く三段仕込みの酒づくりをしている国東市の〈萱島酒造〉。〈西の関〉という名で知られる日本酒を製造しており、純米酒や吟醸酒など種類もさまざま。両子山と文殊山からの伏流水を仕込み水として使用したお酒は、旨みがあり喉ごしもスッキリとしています。

〈萱島酒造〉の試飲コーナー
試飲コーナーもあり、気になるお酒を試すことができる。

精米所だった蔵を改装した〈SAKE GALLERY 東西〉では、定番品や季節品の試飲もできるのでハンドルキーパーを連れて訪れて。お酒のほかにも、西の関のオリジナルグッズなども並んでいます。大分空港が近いのでお土産の購入にもオススメですよ。

〈萱島酒造〉の外観
木造2階建ての倉庫建築も趣がある。
Information
萱島酒造
address:大分県国東市国東町綱井392-1
tel:0978-72-1181
access:大分空港から車で約10分
営業時間:9:00~16:00
定休日:不定休(HPにて要確認)
web:西の関 萱島酒造

有名醤油蔵の前身でもある
城下町の酒蔵〈小手川酒造〉

〈小手川酒造〉の店内
店内には〈白寿〉をはじめとする焼酎や清酒が並ぶ。

1855年(安政2年)より一貫して手づくりにこだわった酒づくりをする臼杵市の〈小手川酒造〉。古くは酒づくりの閑散期に味噌・醤油を製造、これが九州を中心に全国でも知られる〈フンドーキン醤油〉の前身となっているのです。

土蔵の中に大きなかめが並ぶ
歴史を感じる土蔵の中に、大きなかめが並ぶ姿は圧巻。

黒麹焼酎や麦焼酎〈白寿〉、清酒〈宗麟〉などを製造。土蔵の中には、500リットルほど入るという巨大なかめがズラリと並んでいます。黒麹仕込みの焼酎が入っており、1987年のものから貯蔵されているそう。無料で見学ができ、事前の申し込みも不要なので、気軽に立ち寄ってみましょう。試飲もできるので、飲み比べて味の違いを楽しんでみるのもオススメです。

〈小手川酒造〉の外観
隣は作家の野上弥生子の生家であり、〈野上弥生子文学記念館〉として貴重な資料も展示。
Information
小手川酒造
address:大分県臼杵市臼杵浜町538
tel:0972-62-3335
access:JR臼杵駅から車で約5分
営業時間:8:30~17:00
定休日:無休
web:小手川酒造

中野酒造の酒粕パウンドケーキ
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酒蔵“+α”も楽しめる蔵 】

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