大分県の酒蔵めぐり!
日本酒、焼酎の試飲や蔵見学、
飲食も楽しめる7つの蔵を紹介
早春になると、各地の酒蔵で「酒蔵開き」が行われます。新酒が振る舞われたり、イベントが催されたりとその内容はさまざま。大分県に多数ある酒蔵を、この機会に訪れてみませんか?
県内外に名を馳せる、おなじみの名蔵へ
麹と発酵文化を学べる、
米と麦、ふたつの蔵〈辛島 虚空乃蔵〉
本格麦焼酎〈いいちこ〉を製造・販売する宇佐市の〈三和酒類〉が手がける、麹や発酵文化を体験できる施設〈辛島 虚空乃蔵(からしま こくうのくら)〉。蔵出しの日本酒やクラフトビールを味わうことができ、「識る・感じる・愉しむ」の体験をとおして、酒づくりの文化や発酵の魅力を身近に感じることができます。
敷地内は清酒醸造場及び売店を有する「米の蔵」と、発泡酒醸造場と飲食スペースのある「麦の蔵」に分かれ、日本酒の醸造体験も可能(無料、平日のみ1日2組限定で各5名まで)。
ここで醸造されている、搾りたての日本酒〈和香牡丹 輪奏〉や、本格焼酎〈西の星〉に使用される大麦〈ニシノホシ〉の麦芽を使用したクラフトビール〈KOKU NO CRAFT〉など、ここでしか買えない限定酒もあるので、お土産にもおすすめです。
明治から続く、甘い辛いを超越した
旨い日本酒を〈萱島酒造〉
明治6年創業、「一麹・二酛(にもと)・三造り」という基本を大切に、昔から続く三段仕込みの酒づくりをしている国東市の〈萱島酒造〉。〈西の関〉という名で知られる日本酒を製造しており、純米酒や吟醸酒など種類もさまざま。両子山と文殊山からの伏流水を仕込み水として使用したお酒は、旨みがあり喉ごしもスッキリとしています。
精米所だった蔵を改装した〈SAKE GALLERY 東西〉では、定番品や季節品の試飲もできるのでハンドルキーパーを連れて訪れて。お酒のほかにも、西の関のオリジナルグッズなども並んでいます。大分空港が近いのでお土産の購入にもオススメですよ。
有名醤油蔵の前身でもある
城下町の酒蔵〈小手川酒造〉
1855年(安政2年)より一貫して手づくりにこだわった酒づくりをする臼杵市の〈小手川酒造〉。古くは酒づくりの閑散期に味噌・醤油を製造、これが九州を中心に全国でも知られる〈フンドーキン醤油〉の前身となっているのです。
黒麹焼酎や麦焼酎〈白寿〉、清酒〈宗麟〉などを製造。土蔵の中には、500リットルほど入るという巨大なかめがズラリと並んでいます。黒麹仕込みの焼酎が入っており、1987年のものから貯蔵されているそう。無料で見学ができ、事前の申し込みも不要なので、気軽に立ち寄ってみましょう。試飲もできるので、飲み比べて味の違いを楽しんでみるのもオススメです。