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両子寺・富貴寺の紅葉の見頃はいつ? 大分・国東半島の古刹を巡る秋旅

Posted 2026.09.25
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大分の紅葉といえば、耶馬渓や由布院などが有名ですが、瀬戸内海に丸く突き出した国東半島にも歴史ある寺院と紅葉を一緒に楽しめるスポットがあります。
国東半島のほぼ中央にある、六郷満山の総持院(そうじいん)、両子寺(ふたごじ)は、国東市を代表する古刹のひとつです。森に囲まれた山寺で、紅葉の季節には参道や境内を彩るモミジが、美しい景観をつくり出します。
一方、豊後高田市の富貴寺(ふきじ)では、国宝・富貴寺大堂(ふきじおおどう)を赤いモミジや黄色いイチョウが彩ります。
趣の異なるふたつの寺院は、紅葉シーズンに合わせて一緒に巡ることも可能です。大分ハローキティ空港からはレンタカーの利用が便利で、首都圏など県外から大分を訪れる秋旅にも組み込みやすいコースです。
今回は、両子寺と富貴寺、それぞれの紅葉の見頃や見どころ、アクセス、2寺を巡るおすすめの楽しみ方をご紹介します。

両子寺の紅葉|仁王像と参道を彩る秋景色

国東半島で紅葉を楽しむなら、まず訪れたいのが両子寺です。
仁王像や石段、参道、境内など、歴史を感じさせる風景に色鮮やかな紅葉が重なり、趣深い秋の景色を楽しめます。
森に囲まれた寺院ならではの、静かでしっとりとした雰囲気のなかを散策できるのも魅力です。

両子寺の紅葉の見頃

両子寺の護摩堂付近の紅葉の様子
護摩堂付近は燃えるように色づく紅葉が見られます。

両子寺では、モミジを中心にカエデなどが色づきます。例年11月上旬頃から色づき始め、12月初旬頃に見頃を迎えます。ただし、紅葉の時期は、その年の気温や天候によって前後する場合があります。
訪れる前には、国東市観光協会のホームページや両子寺の公式フェイスブックで最新の色づき状況を確認しておくと安心です。

両子寺の紅葉の見どころ

両子寺の仁王像
1814(文化11)年の作と伝わる仁王像。(写真提供:藤島靖佳)

両子寺を象徴する存在ともいえるのが、参道入口に堂々と鎮座する2体の仁王像です。仁王像からほど近い場所にある、赤い欄干が印象的な「無明橋」周辺も、おすすめの紅葉スポットです。
石段を登り、山門をくぐった先の参道周辺も、紅葉が美しい場所です。参道の途中には、モミジが枝を広げ、紅葉のトンネルのような景色が楽しめる場所もあります。

両子寺の境内
写真提供:藤島靖佳

また両子寺“七不思議”のひとつとされる「しぐれ紅葉」は、晴天の日でも、紅葉の下に立つと不思議と水滴(雫)が落ちてくるといわれています。美しく色づくこのモミジも必見です。

両子寺の護摩堂としぐれ紅葉
右手が護摩堂、左奥の紅葉しているところが「しぐれ紅葉」。(写真提供:牧亜希子)
両子寺の護摩堂からの紅葉
護摩堂の回廊からの眺めも見逃せません。

紅葉に包まれる境内散策をした後は、せっかくなので奥ノ院にも足を運んでお参りを。双子の神様が祀られている奥の院は、懸造(かけづくり)のお堂です。山寺の両子寺らしい光景もしばし眺めてみては?

境内はどう巡る? おすすめの歩き方

両子寺を訪れる際は、駐車場から境内までのルートを確認しておきましょう。
両子寺の駐車場は5か所に分かれています。書院・客殿に近い駐車場に車を停めて、最短ルートで奥の院を目指すと仁王像や山門を見逃してしまいます。両子寺の参道や境内の散策で紅葉を存分に楽しむなら、一度坂を下りて、仁王像のある場所から石段を上るのがおすすめです。
参道を通って奥の院までの道は、大講堂や稲荷堂、「しぐれ紅葉」など、見どころがたくさんあります。

両子寺の鬼石側から見た景色。右に護摩堂が。
鬼石側から見た景色。右に護摩堂があり、赤い手すりの橋を渡ると稲荷道、大講堂につながります。(写真提供:牧亜希子)

紅葉を眺めながら参道や石段を歩き、境内を巡ることで、秋の美しい景色を楽しみながら散策できます。
所要時間の目安は約45分です。石段などを歩くため、スニーカーなどの滑りにくい靴がおすすめです。特に、雨の日や雨上がりは足元が滑りやすくなるため、ヒールの高い靴は避けると安心です。訪れる際は、当日だけでなく、前日の天気も確認しておきましょう。
両子寺では、寺院の建物と紅葉が織りなす風景や、参道周辺の紅葉が写真撮影のポイントです。

両子寺の護摩堂の石垣下
護摩堂の石垣下もフォトスポット。

撮影におすすめの時間帯は、東からの光が差し込む午前中です。山の中にある両子寺は木々に覆われた場所も多い一方、写真撮影にぴったりのスポットもたくさんあります。2体の仁王像や石段、山門を見上げるように撮影できる場所をはじめ、山門をくぐった少し先にある紅葉のトンネルもおすすめです。さらに、奥の院の回廊から見下ろす構図での撮影も◎。護摩堂の石垣を入れるなど、山寺ならではの高低差を生かして紅葉を撮影すると、奥行きのあるドラマチックな一枚に仕上がります。
紅葉だけでなく、寺院の建物や参道なども画面に取り入れることで、両子寺の秋らしい風情を写真に収めることができます。

Information
両子寺
address:大分県国東市安岐町両子1548
拝観時間:3~11月8:00~17:00(12~2月は8:30~16:30)※講堂・奥の院は〜16:00
拝観料:300円 ※障がい者手帳提示にて割引あり
駐車場:約60台・無料

富貴寺の紅葉|国宝・富貴寺大堂を包むモミジとイチョウ

両子寺とは異なる紅葉の景色を楽しめるのが、豊後高田市の富貴寺です。富貴寺の大きな魅力は、九州最古の木造建築物である国宝・富貴寺大堂と紅葉を一緒に眺められること。
赤く色づくモミジだけでなく、黄色いイチョウとの組み合わせも見どころです。

富貴寺の紅葉の見頃

富貴寺の紅葉
写真提供:牧亜希子

富貴寺の紅葉は、例年11月下旬頃から色づき始め、12月上旬頃に見頃を迎えます。境内にはモミジだけでなくイチョウの木も多く、モミジの鮮やかな赤とイチョウの黄色が重なる時期を狙うのもおすすめです。

富貴寺の紅葉は、2026年現在公式に運用されているサイトやSNSで最新情報は発信されていません。天気予報サイトやSNSのハッシュタグのある投稿などをチェックすると現地の情報が見つかるかもしれません。

富貴寺の紅葉の見どころ

国宝・富貴寺大堂の紅葉
900年以上の時を刻む国宝・富貴寺大堂を、色鮮やかな紅葉が包み込みます。(写真提供:牧亜希子)

富貴寺といえば、国宝・富貴寺大堂。境内に入ると、その凛とした姿が目に飛び込んできます。大堂の左右と背面を囲むように植えられた木々が色づく様子は、思わず写真に収めたくなるほどの美しさです。
周囲を赤いモミジや黄色いイチョウが彩り、歴史ある建築と紅葉が一体となった、趣深い景色をつくり出しています。
両子寺が参道や森の中の紅葉を楽しむスポットなのに対し、富貴寺では「寺院建築×紅葉」という景観そのものが大きな魅力です。

国宝・富貴寺大堂と紅葉を楽しむおすすめの場所

富貴寺の紅葉
大堂と紅葉が重なるように撮影できるスポットを探してみましょう。

富貴寺では、国宝・富貴寺大堂と周囲の紅葉を一緒に眺められる場所から景色を楽しむのがおすすめです。
まずは、境内に入る前に、参道の石段に立ち止まって、見上げるように大堂を見てみましょう。大堂の屋根が描く曲線や、その上部の紅葉の組み合わせが美しく見えます。また境内では西側に立つモミジのそばから紅葉越しに大堂の姿が見える場所があり、写真撮影にぴったりです。
赤く色づいたモミジと黄色いイチョウ、そして大堂の組み合わせは、富貴寺でしか見られない秋の風景です。特に例年12月上旬には、イチョウの葉が散って、富貴寺の境内一面を黄金色の絨毯のように覆います。その背後に建つ大堂と赤いモミジという豊かな色彩が見られるのは比較的短い期間です。

富貴寺の特別開帳と紅葉
イチョウの葉が一面を覆う頃に行われた特別開帳。通常は閉められています。

富貴寺周辺は比較的開けていて、大堂の正面はほぼ南を向いているので、明るい日中なら大堂と紅葉を美しく撮影できます。
また、晴れている日は大堂の内部を拝観できます。文化財保護のため、雨の日は拝観できません。また、石段が濡れていると滑りやすいため、足元はスニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。

Information
富貴寺
address:大分県豊後高田市田染蕗2395
拝観時間:8:30~16:30
拝観料:一般・高校生500円、小・中学生150円
駐車場:約30台・無料

両子寺・富貴寺の紅葉の見頃まとめ

2寺の紅葉の見頃をまとめました。
例年の見頃に加えて、2026年の色づき状況を確認してから出かけると、より美しい紅葉に出合えるでしょう。

両子寺・富貴寺の紅葉一覧表

両子寺と富貴寺、両方見るならいつがおすすめ?

両子寺と富貴寺を一緒に巡るなら、それぞれの紅葉が見頃を迎える時期が重なるタイミングを狙うのがおすすめです。
どちらの紅葉も楽しめるのは、例年なら11月下旬から12月上旬です。
両子寺では仁王像や参道、境内などを巡りながら、モミジを中心とした紅葉を楽しめます。富貴寺では、最大の見どころである国宝・富貴寺大堂と、赤いモミジや黄色いイチョウの共演が見どころ。楽しみ方や樹種も異なるため、2か所を訪れることで、国東半島の紅葉を違った角度から楽しめます。

大分ハローキティ空港から両子寺・富貴寺へ。アクセスと巡り方

県外から国東半島の紅葉を見に行くなら、大分ハローキティ空港を起点にレンタカーで巡る旅がおすすめです。
首都圏からであれば、羽田空港から大分ハローキティ空港へ飛び、空港周辺でレンタカーを借りてまず両子寺、そして富貴寺へ向かうという旅程を組むことができます。

大分ハローキティ空港から両子寺へ

両子寺
写真提供:藤島靖佳

大分ハローキティ空港から両子寺までは、車で30分ほど。

空港から両子寺までの所要時間やルートは、道路状況などによって変わるため、出発前に最新の地図情報を確認しましょう。

両子寺から富貴寺へ

富貴寺
写真提供:牧亜希子

両子寺から富貴寺までは車で20〜25分ほどです。

山間部には、見通しの悪いカーブが続く区間もあるため、訪れる際は事前に道路状況や天候を確認しておくと安心です。山道に不慣れな方は、比較的緩やかな迂回ルートを選ぶことも検討してみてください。また1月や2月は積雪している場合もあるため、注意が必要です。

県外からならレンタカーがおすすめ

国東半島には紅葉の名所だけでなく、歴史ある寺院や文化財などの観光スポットが点在しています。
そのため、複数のスポットを効率よく巡るならレンタカーが便利です。
東京など首都圏から訪れる場合は、
羽田空港
↓
大分ハローキティ空港
↓
レンタカー
↓
両子寺
↓
富貴寺
という旅程にすると、飛行機と車を組み合わせて国東半島の紅葉を楽しめます。
現在、両子寺や富貴寺周辺を通る路線バスはありません。車を運転されない方は、タクシーのほか、大分市や別府市から出発する「国東半島めぐり定期観光バス」の利用も便利です。

両子寺と富貴寺を巡るおすすめモデルコース

両子寺と富貴寺の2寺を一緒に訪れるなら、半日程度の紅葉巡りから、周辺スポットも含めた1日コースまで、旅の時間に合わせて計画できます。
半日で2寺を巡るコース
9:45
大分ハローキティ空港着
↓
レンタカーで約45分(手続き等含む)
↓
11:00
両子寺を拝観(所要時間:約45分)
↓
レンタカーで約5分
↓
11:50
〈両子河原座(ふたごかわらざ)〉でランチ(所要時間:約80分)
↓
レンタカーで約25分
↓
13:35
富貴寺を拝観(所要時間:約30分)

まずは大分ハローキティ空港から両子寺へ。
境内の紅葉を眺めながら散策した後は、国東半島でランチを楽しみます。
両子寺から近い食事処の〈両子河原座〉は地下40メートルからくみ上げた両子山系の名水で打つそばを提供しています。とり天を使ったボリュームのある「天むす」も名物です。
紅葉の時期には混雑必至の人気店なので、少し早めのランチタイムにするといいでしょう。

午後は富貴寺へ移動し、国宝・富貴寺大堂を彩るモミジやイチョウを観賞。
ふたつの寺院を巡ることで、国東半島の紅葉を効率よく楽しめます。

1日かけて国東半島を楽しむ追加スポット

時間に余裕があるなら、両子寺・富貴寺だけでなく、周辺の観光スポットにも足を延ばしてみましょう。
紅葉を楽しむだけでなく、国東半島の歴史や文化に触れられるスポットやグルメ、温泉などを組み合わせれば、秋旅がさらに充実します。

両子寺・富貴寺の紅葉Q&A

富貴寺の紅葉
写真提供:藤島靖佳

Q. 両子寺の紅葉の見頃はいつ?

A. 両子寺の紅葉は例年12月初旬が見頃です。
ただし、紅葉の時期は天候や気温によって前後するため、訪れる前に最新の色づき状況を確認しましょう。

Q. 富貴寺の紅葉の見頃はいつ?

A. 富貴寺の紅葉は例年11月下旬から12月初めが見頃です。
モミジだけでなくイチョウも色づくため、紅葉の進み具合によって異なる景色を見ることができます。

Q. 両子寺と富貴寺は1日で回れる?

A. はい、首都圏からの場合は、羽田空港を午前8時頃に出発する便を利用し、大分ハローキティ空港からレンタカーで移動すれば、1日で両方のお寺を訪れることができます。
大分ハローキティ空港を出発し、10時半頃両子寺へ。境内の散策と参拝の後、11時20分頃両子寺近くでランチをいただきます。富貴寺には13時過ぎに到着して、ゆっくり紅葉を堪能すると、14時頃には次の目的地に向かうことができます。

Q. 大分ハローキティ空港からどのくらい?

A. 大分ハローキティ空港から両子寺までは車で30分ほど、両子寺から富貴寺までは車で25分ほどです。

Q. 駐車場はある?

A. 両子寺、富貴寺ともに駐車場は無料で利用できます。両子寺は5か所に分かれていて合計約60台分、富貴寺は道路の反対側に約30台分が用意されています。

Q. 紅葉シーズンは混雑する?

A. 特に見頃の週末や祝日は混雑する可能性があります。具体的な混雑状況については観光協会などへの確認が必要です。両子寺は紅葉シーズンの週末も、今回のプランのように午前中に訪れると比較的空いていることもあります。富貴寺は特別に混雑する曜日や時間帯はありませんが、イチョウとモミジの紅葉が同時に美しく見られるのは短期間なので訪れる時期を考慮して旅の計画を立てるのがおすすめです。

Q. 雨の日でも楽しめる?

A. 雨の日は紅葉の色がより鮮やかに見えることもありますが、両子寺の山道や、両方とも石段などは滑りやすくなる可能性があります。また、富貴寺の国宝・富貴寺大堂は、雨天の場合は内部を拝観できません。

まとめ|国東半島で古刹と紅葉を巡る秋旅

両子寺
写真提供:藤島靖佳

歴史ある寺院が点在する国東半島は、紅葉の季節を迎えると、いつもとは違った美しい表情を見せてくれます。
両子寺では、仁王像や参道、森に囲まれた境内を彩る紅葉を。
富貴寺では、国宝・富貴寺大堂と赤いモミジ、黄色いイチョウが織りなす景色を。
それぞれ異なる魅力を持つふたつの古刹を一緒に巡れば、国東半島ならではの歴史と自然を感じる秋旅になります。
大分ハローキティ空港からレンタカーを利用すれば、県外からの旅行にも組み込みやすい両子寺・富貴寺の紅葉巡り。
今年の秋は、古刹と紅葉を訪ねて、国東半島へ出かけてみませんか。

credit text:野崎さおり photo:国東市観光協会(両子寺)、豊後高田市観光協会(富貴寺)

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