連載|あの人に会いたい!
竹田と旅人をつなぐ古民家ゲストハウス
竹田と旅人をつなぐ古民家ゲストハウス
〈たけた駅前ホステルcue〉
堀場さくらさん
「決めたら即実行!」元小学校の先生が移住を決意
初めて訪れた旅先で自分に笑顔を向けてくれる人がいると、それだけで「ここへ来て良かった」と思う瞬間があります。
豊後竹田駅から歩いて2、3分の場所にある〈たけた駅前ホステルcue〉。ここを夫婦で営む堀場さくらさんは、まさにそんな気分にさせてくれる人。まるで昔からの知り合いのような屈託のない笑顔で旅人たちを日々出迎えてくれます。
千葉で暮らしていたご夫婦がなぜ竹田市に移住し、このゲストハウスを運営するに至ったのか。そのいきさつとまちの魅力を知りたいと思い、年の瀬も押し迫る12月某日、さくらさん夫妻を訪ね、竹田の城下町を訪れました。
さくらさんの地元は福岡県。もともと小学校の先生になることが小さい頃からの夢だったさくらさんは、福岡の大学で教育者の免許を取得。そのままスムーズに小学校の先生になるかと思いきや、「海外の教育事情も知りたい」と思い立ち、大学4年生を1年休学し、単身イギリスへ。
帰国後は無事に大学を卒業し、晴れて小学校の先生になったさくらさん。それから10年間、先生として働きつつ、休日になると国内を中心とした一人旅を楽しんでいました。
当時沖縄の離島旅行にハマっていたさくらさんは、日本最南端の島のゲストハウスで出会った貴雄さんと2012年に結婚。貴雄さんの暮らす千葉へ引っ越し、旅行会社やアパレルで働きながら新婚生活を送っていました。しかし、どうしても都会の生活に馴染むことができず、いつしか移住を考えるように。
「こうしたい!」と決めたら即行動に移す性格のさくらさん。その抜群の行動力が、徐々に移住へのスピードを加速させていきます。
「移住のことは慎重に時間をかけて進めていきたいと考える主人とは意見が合わず、ぶつかることも多々ありました(笑)」
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