自家製レモングラスオイルを全国へ。
〈レストラン サルディナス〉
香内宏文さん&香内リツコさん
どんな料理にも寄り添う、魔法のレモングラスオイル
〈レストラン サルディナス〉の〈レモングラスオイル〉をご存知ですか?
大分県内でつくられた商品を扱う〈Oita Made〉 やセンスのいい暮らしの雑貨を扱うお店などで見かけるこの調味オイルが、何にかけてもおいしく、リピーターも多いという評判を聞きつけ、中津市の耶馬溪(やばけい)に住むレストランオーナーの香内宏文さんとリツコさんご夫妻のもとを訪ねることにしました。
耶馬渓エリアを流れる山国川と、有機農業の盛んな下郷地区の田園風景を一望できる、なんとも贅沢な場所に佇む古民家が、ご夫妻の営む〈レストラン サルディナス〉です。
レストラン店内は、香内さん夫妻の好みで揃えられたヨーロッパのアンティークと日本家屋の名残をとどめた柱や土壁がセンスよくマッチしていて、とても静かで居心地のいい空間です。長い間空き家となっていた場所を住居兼レストランとしてセルフリノベーションされたそうですが、ここまで改修するのは大変だったようです。
「最初見たときはとにかくボロボロで(笑)。でもここから見える景色と裏の森のギャップが気に入って決めました」(リツコさん)
「僕らがここへ来る以前はいろんな動物が住んでいたみたいで、仕事が終わってから家を直しに来くると、動物が入って来たり、鶏が卵を産んでるなんてこともあったりしましたね(笑)」(宏文さん)
店ではリツコさんによる地元のオーガニック食材を使った料理と、宏文さんによってセレクトされた質のいいナチュラルワインが提供され、ゆっくりと食事を楽しむことができます。
サルディナスの看板商品でもあるレモングラスオイルは、リツコさんによって考案されたもの。地元の有機農家さんが育てたレモングラス、ニンニク、生姜を香ばしく炒めたものと、タイ料理にもよく登場するバイマックルー(コブミカンの葉)をベースにした調味オイルです。
いかにもエスニックな雰囲気なのに、意外と和食にもピッタリとハマるというこのレモングラスオイル。なんと、うどんにかけるという食べ方を教えてもらいました。
これが本当においしい……! バイマックルーのエスニックで爽やかな香りが、こんなに和のだしに合うなんて驚きです。うどんを食べ終わったあとの残りのつゆにオイルをかけて飲んでみると、エスニック風のスープに早変わり。気がつけばオイルをかける手が止まらなくなるほどのおいしさなのです。
耶馬渓産の唐辛子を使った〈ヤバスコ〉は、お店のランチにも登場するガパオの辛味としてプラスして食べるのもおすすめ。唐辛子そのものの旨みのあとに押し寄せるしっかりとした辛味は、辛いもの好きの舌を虜にする一品です。