いつか大分で、凱旋ライブをしたい!
乃木坂46・吉田綾乃クリスティー | Page 3
夢は地元・大分のステージに立つこと!
海や山、川など豊かな自然に恵まれた大分で、吉田さんはどんな幼少期を過ごしたのでしょうか?
「公園がいっぱいあって、水族館もあって、都会すぎず、田舎すぎず、本当に暮らしやすい所だと思います。元気に外で遊びまわるような子どもではなかったのですが、大分市にある〈七瀬川自然公園〉は小学校の遠足やBBQ、家族でもピクニックに行って、水遊びをしたのをよく覚えています」
また、大分県が誇る県内随一の〈大分マリーンパレス水族館「うみたまご」〉も、お気に入りのスポットだそう。近海に生息する魚が泳ぐ姿を海底から見上げるように楽しめる〈大回遊水槽〉や、イルカをはじめとした海の生き物と触れ合える〈あそびーち〉など、「動物たちとなかよくなる水族館」は、見どころ満載です。
「水族館の、少し薄暗い静かな雰囲気が大好きなんです。ここから海の景色を見渡すのも気持ちがよくて、一日中ぼーっと過ごせます」
保育園や小学校の頃は、学校以外で知り合いや友だちに会うと人見知りを発揮して、お母さんの後ろに隠れてしまうような少女だったという吉田さん。そんな引っ込み思案だった彼女を夢中にさせたのが、アイドルグループの存在でした。
「当時、大分県では生でアイドルのライブを見られる機会がなくて……。高校生になってからは、遠方までアイドルのライブや握手会に通ったことも。そのためにアルバイトを始めて、たくさんのことを学び、いろんな経験ができた一方で、放課後に友だちと遊んだりすることがあまりなく、高校生らしい“青春!”っていう感じを味わわずに地元を離れたのはちょっとだけさみしいかもしれません。でも、そんな青春時代があったからこそ、今の自分につながっているんだとも思っているんです」
18歳まで大分で過ごし、その後、大阪で就職したものの、ひょんなことから自らアイドルの道を進むことになった吉田さん。
「このまま仕事を続けていくか少し悩んでいた時期に、タイミングよく乃木坂46の3期生オーディションが開催されるのを知り、半分ノリと言いますか、ダメ元でやってみよう! と受けてみたんです。当時のメンバーに、同じく大分県出身の衛藤美彩さんがいたことも、励みになったと思います。10年前の自分が今の私を見たら、すごくびっくりするでしょうね」
憧れたアイドルの先輩たちと肩を並べ、今ではともに“夢を与える存在”としてステージに立つ吉田さんに、今後の展望について聞くと、「いつか大分でライブがしたいです!」と、いの一番に地元への想いが返ってきました。
かつてアイドルに憧れた彼女のように、大分の子どもたちに夢と希望を与えるために、吉田さんはこれからも輝き続けることでしょう。そして、大分凱旋の夢が叶ったそのときには、地元の温かい人情と熱い声援が、出迎えてくれるはずです。
1995年大分県大分市生まれ。2016年より、乃木坂46 3期生。22年、舞台『フルーツバスケット』で主人公・本田透役を演じ話題に。ソロでも映画や舞台に出演するなど精力的に活動している。『東京パソコンクラブ』(毎週金曜深夜0時30分〜、BSテレビ東京にて放送。TVerなどで見逃し配信あり)に出演中。Instagram|@y.ayanochristie.official
※価格はすべて税込みです
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