ざるで天日干しされたたくさんの乾しいたけ
連載|MY FAVE オオイタ

大分には、人間らしい暮らしがある。
俳優・財前直見 | Page 2

Posted 2023.03.31
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杵築市には、幼い頃の想い出がいっぱい

今回の取材で訪れたのは、冒頭で話してくれた財前さんの生家がある杵築市。

ここには家族で管理している山や畑があり、週末のたびに訪れる父・紘二さんと連れ立って財前さんや凛太郎さんも時々訪れるそうです。

しいたけ栽培の原木を切り出す財前直見さんと父・紘二さん
しいたけ栽培の原木を切り出し中のふたり。
原木を運ぶ紘二さん
82歳になる今も現役ばりばりで働く紘二さん。

「じいじは本当に元気で、畑仕事に山仕事、ゴルフと大忙し。畑を手入れしたり、ゆずやかぼすの木を植えたり、原木しいたけの菌床用にクヌギの木を伐採したりと財前家で一番の働き者ですね。先週も、しいたけの駒打ち作業をみんなで手伝ったばかりです」

駒打ちとは、クヌギなどの原木にドリルなどで穴を開け、種駒(しいたけ菌を培養した木片)を埋め込む作業のこと。財前さんも幼い頃から手伝い慣れた、春先の風物詩だそうです。

しいたけ栽培の原木が並ぶ「ほだ場」で収穫作業
ほだ場でしいたけを収穫する財前さん。
原木に生えたたくさんのしいたけ
駒打ち後、原木を直射日光の当たらない湿った場所で2〜3年置いて初めて収穫できるといいます。

大分といえば、日本一の生産量を誇る乾(ほし)しいたけの産地として知られていますが、財前家でも管理する山にほだ場があり、原木しいたけを栽培しています。

「ちょうど収穫できるしいたけがたくさんなっているから」と、山の中にぐんぐん入っていく財前さん。

ほどよく木漏れ日が差す林のなかに、きれいに並べられた原木から立派なしいたけがポコポコと生えています。それを手慣れた手つきで収穫。あっという間に網の中はしいたけでいっぱいになります。

大きなしいたけを収穫する財前さん
収穫用の網いっぱいに入った原木しいたけ
あっという間にこんなに収穫できました。

「息子はしいたけが一番好きだと言っていますね。採れたては本当においしいですし、家族だけではワンシーズンで食べきれないので、ご近所の方におすそ分けしたり、常備菜にしたり、干して保存用にしたりしています」

収穫したしいたけをカメラに向ける財前さん
大きなしいたけを見つけてうれしそう。
天日干し用ざるに並べられたしいたけ
その日に食べたり、常備菜にする以外は乾しいたけに。

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