大分県で買って帰りたいおいしい手土産!
地元誌が教える12選 | Page 2
食卓を彩る調味料系も注目!
地元の母たちでつないできた
ふるさとの味〈吉野鶏めし〉
大ぶりで素朴な見た目のおにぎりは、鶏とゴボウしか入れないのが“吉野流”。昔から人が集まったときのおもてなし料理として、この土地の人たちに長く受け継がれてきた味です。
九州産の鶏とゴボウを専用の醤油と砂糖、酒で甘辛く炒め、炊きあがったご飯と合わせる混ぜご飯スタイル。お米も県産にこだわって、鶏の旨みに負けないしっかりとした食べ応え。そんな〈吉野鶏めし〉の握りたてを食べたいなら〈吉野鶏めし保存会〉に併設している売店での購入がおすすめ。
ほかにも個包装で冷凍されたものや、炊きたてご飯に混ぜるだけの〈吉野鶏めしの素〉などさまざな商品が揃います。冷めてからもより味がなじんでおいしく食べられるのもうれしいポイントです。
思わず笑みがこぼれる、ふくよかな甘み
〈フジヨシ醤油〉
お刺し身に冷ややっこ、煮物、卵かけご飯、焼き魚、丼まで、幅広く活躍する〈カトレア醤油〉。とはいうもののスーパーなどでこの商品を見ることはまずありません。問屋に卸さず、自社販売を基本とする昔ながらの蔵元のため、大分県外ではあまりなじみのない存在でしょう。
かつおの旨みを生かしただし入りしょう油で、甘みと旨さが絶妙な加減です。大分の家庭ではもちろん、多くの飲食店でも使われています。
完成したのは1987年(昭和62年)。品質にふさわしい名前をと考えあぐねていたとき、初代社長の遺品の中にあった、カトレアとともに満面の笑みで写った写真が目に留まったのだそう。即座に〈カトレア醤油〉と名前を決め、人気を得ました。県外からもオンラインショップで購入可能なので、その味を試してみてはいかがでしょうか。
佐伯から全国へ。白身魚からつくる万能調味料
〈株式会社漁村女性グループめばる〉
もともと、佐伯市の漁村の郷土料理だった「ごまだし」。焼いた魚を、ゴマ、砂糖、みりんとともにすり合わせ、醤油を足して仕上げた“万能だし”です。
13年ほど前、〈合同会社漁村女性グループめばる〉の代表・桑原政子さんが“外”へ売り出したところ、徐々に評判となり、知られていくところとなりました。和食はもちろんピザやグラタン、アヒージョまで、どんな料理も引き立ててくれるのだそう。
お湯を注ぐだけの「ごまだしうどん」や漬けダレとして、また冷や汁や焼きおにぎりなど、使い方は多彩。自由にアレンジして楽しんでみましょう。
※取り扱い店舗:トキハ各店舗、別府湾サービスエリアほか
有効活用の発想から生まれた万能調味料
〈元祖 辛麺屋 桝元 道の駅たのうらら店〉のニラ醤油
全国で上位の出荷量を誇る、大分市のニラ。「ニラ豚」というご当地グルメがあることからもわかるように、大分市民にとっては身近な野菜です。そんな食材を使った万能調味料が「ニラ醤油」。手がけるのは、人気店〈元祖 辛麺屋 桝元〉を大分県内で展開する〈LogStyle〉です。
ニラは辛麺には欠かせませんが、茎の部分は廃棄してしまっていたのだそう。それを有効活用できないかと試行錯誤を繰り返し、生まれたのが〈必然のニラ醤油〉。以降、コロナ禍によって行き場を失ったニラの茎と葉をまるごと使用した〈みんなのニラ醤油〉をはじめ、さまざまな商品が誕生しました。
麺料理に使うもよし、熱々のご飯にかけるもよし。1本あればきっと活躍してくれるはずです。