
大分県のご当地グルメ「とり天」!
大分市や別府市の名店から
穴場のおすすめ店まで
大分県が誇るご当地グルメのひとつ「とり天」。大分県では昭和の時代から、別府市や大分市の飲食店で提供され、ソウルフードとして親しまれてきました。今回は、特にオススメしたいお店をピックアップしてご紹介します!
2025年4月25日情報更新
そもそも「とり天」とは?
「とり天」は、その名の通り、鶏肉の天ぷらのことを指します。唐揚げやかしわ天などと同じく、鶏肉を揚げた料理ですが、それらと何が異なるかご存知でしょうか?
唐揚げは小麦粉や片栗粉で揚げるのに対し、とり天は天ぷら粉で調理します。また、かしわ天はムネ肉、とり天はモモ肉を使うお店が多いという違いもあります。
とり天の特徴
とり天の特徴は、鶏肉に下味をつけること。醤油やニンニクで鶏モモ肉に下味をつけ、天ぷら粉をまとわせてサッと揚げます。そして大分の特産品であるかぼすをひと搾り。
天ぷらといえば天つゆですが、とり天は練りからしを添えた酢醤油やポン酢などで味わうのが一般的。サッパリとした味わいでご飯が進むソウルフードとして大分県民に親しまれています。
とり天の起源
とり天の起源は諸説ありますが、昭和30年代といわれ、別府市の〈東洋軒〉や〈グリルみつば〉、大分市の〈キッチンいこい〉、〈キッチン丸山〉などから、提供する店をじわじわと広げていきました。
今では大分を代表するソウルフードのひとつとして県内各地で愛されています。
とり天発祥の地といわれる別府市でその味を堪能
老舗の源流の味を堪能
〈レストラン東洋軒〉

“とり天発祥の店”を謳う〈東洋軒〉は、初代が天皇の料理番を務めたことでも名高い大正15年創業の老舗。行列必至にもかかわらず、連日多くのファンが元祖の味を求めて足を運びます。

「本家別府とり天」は、宮崎や鹿児島の九州産鶏モモ肉を丁寧に下処理し、特製の醤油とニンニク、ゴマ油で味つけ。朝採れの全卵に小麦、片栗粉を混ぜ合わせた衣をつけ、165~170℃の油で3~4分揚げると出来上がりです。
しっとり、柔らか、ジューシーなとり天を、まずはそのまま、さらに地元の醤油店に独自にブレンドしてもらったかぼす酢醤油とからしをつけてどうぞ。一番だしに柚子を合わせた「本家柚子とり天」もオススメです。
ふわっとジューシー!
伝統の味に舌鼓〈グリルみつば〉

別府の繁華街の中にあり、温かい雰囲気の〈グリルみつば〉。地元の人たちからこよなく愛され、観光客らが気軽に訪れる老舗の洋食店です。祖父である初代から味をしっかりと継承し、3代目の山本雅彦さんがお店の暖簾を守り続けています。

人気の「とり天」は下味をつけた若鶏を、全卵を使ったフリッター系のふわっとした衣で包んで揚げており、普通はポン酢や酢醤油で食べるところを、ここでは甘めの自家製タレがたっぷりとかけられています。
肉はふわっとやわらかくジューシーで、口の中にタレの風味と鶏の旨みが広がっていきます。ひと口サイズの大きさながら、ボリュームがしっかりあるのも人気の理由。添えられたキャベツで箸休めをしながら心ゆくまで堪能しましょう。
名物の天丼と並ぶ、
サクふわのとり天〈とよ常 本店〉

旅館〈雄飛〉(2018年に惜しまれながらも閉館)内の食事処として昼営業を始めた約40年前からすでに評判を集めていたといい、今なお県内外だけでなく、海外の観光客など多くの人が足を運ぶ名店。
看板商品の「天丼」はボリューム満点で、たくさんの人に愛されていますが、数あるメニューのなかで、郷土料理である「とり天」も、お店を支えるメニューのひとつとなっています。

サクサクの衣をまとった鶏肉はしっかりと下味がついているため、そのまま食べるもよし、タレやからしをつけて食べるもよし。単品での注文も可能なので、シェアする人も多いそう。定食で注文すればプラス100円で白米から鶏めしに変更できます。お気に入りの食べ方を見つけてみませんか。