大分銀行・赤レンガ館外観
ニュース&コラム

著名建築家による建物から
歴史香る建造物まで!
心ときめく大分建築探訪 | Page 3

Posted 2021.08.10
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大正時代の趣そのまま! 
大分のいいものもそろう〈大分銀行 赤レンガ館〉

大分銀行・赤レンガ館の外観
目にも鮮やかな赤レンガの建築は、デパートやオフィスビルの中でひときわ目立つ存在感。

「あれ? この建物どこかで見たことあるような……?」と既視感を感じる人も多いかもしれません。そう、ここはあの東京駅を手がけた辰野金吾による設計なんです!

これは大正2(1913)年、旧二十三銀行として建てられた建物。一度は空襲で壁以外すべて焼失したものの、昭和24(1949)年に再建され、その後大分銀行本店として長年使用されていたそうです。

丸窓や窓の格子
赤レンガとのコントラストが美しい丸窓や窓の格子など、ルネサンス様式の建築物はどこを切り取っても絵になります。

1993年に赤レンガ館としてリニューアル。2018年には外観や内装の一部を改装し、〈Oita Made Shop〉と〈タウトナコーヒー〉がオープン。Oita Made Shopは大分県内のすぐれた県産品を販売するほか、大分の新しい価値を発信する場としても機能しています。

Oita Made Shopコーナー
昔のレンガ壁やコンクリート柱などを生かしたつくり。大正2年建設当初の赤レンガを内装に使用しているので、よーく見ると、戦火で炭化した木製レンガが残っていたりと、ところどころに建物の歴史が感じられます。

所狭しと並べられた大分メイドの工芸品や食品たちはどれも魅力的で、「建築もいいけど、お土産もね♪」と目移りしまくること必至のお買い物スポットです。

ここまで紹介した、OPAM、アートプラザ、赤レンガ館は大分の中心市街地なので、回りやすいですよ。

Information
大分銀行 赤レンガ館
address:大分県大分市府内町2-2-1
access:JR大分駅から徒歩約10分。
営業時間:11:00~19:00(Oita Made Shop、タウトナコーヒー)
定休日:水曜
web:大分銀行 赤レンガ館

和の瓦屋根と西洋の趣がミックスした宣教師住宅
〈キャラハン邸〉

ちょっと足を延ばせば、日本文理大学構内に移築・復元されたアメリカ人宣教師ウィリアム・ジャクソン・キャラハンが住居にしていた洋風住宅もおすすめです。

キャラハン邸の外観
〈キャラハン邸〉は、西日本に現存する明治の宣教師住宅では唯一の建築物。キャラハン以降、時間の経過とともに増改築をしながら6人の宣教師が交代で住んだと言われています。(写真提供:日本文理大学)

明治時代、キャラハン自身の指導のもと日本人の大工たちの手によって建てられた、当時の典型的アメリカ式住宅と言われています。

キャラハン邸の内観
現在、1階が展示室として公開され、2階はホールや会議室として使用。(写真提供:日本文理大学)

大まかなつくりは洋風建築然としつつも、屋根は日本らしい瓦葺きの屋根だったりと、少しだけ日本らしさを感じる部分もあったり、ディテールを細かく観察する楽しさが!

Information
キャラハン邸
address:大分県大分市一木1727 日本文理大学内
tel:097-524-2716
access:JR大在駅から徒歩約20分。
開館時間:10:00~16:00
休館日:土・日・月曜・祝日(ほか休館の場合あり)
※見学は要事前予約。必ず事前にお問い合わせください。

帆足本家 富春館の内観
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