目指すは別府を代表するスター!
お笑いコンビ〈エイトブリッジ〉 | Page 3
別府の人たちへの恩返し、それは有名になること
おんせん県おおいたにありながら、温泉のない豊後大野市でユニークなプロジェクトがあるのをご存じでしょうか?
それは、以前このサイトでもご紹介した、小屋やテント型のサウナを水辺に置いて、川や湖を水風呂に、周囲の環境を外気浴スペースにして楽しむ“アウトドアサウナ”! 現在、同市では〈おんせん県いいサウナ研究所〉が主体となって、5つの施設が運営されています。
なかでも、エイトブリッジが驚いたのは〈稲積水中鍾乳洞〉に併設されたテントサウナ。サウナスパ健康アドバイザー資格を持つ別府ちゃんも、サウナ初心者の篠栗さんも、ふたりして「感動した!」と話します。
「サウナで温まった後、水風呂にみたてた水中鍾乳洞に入るんですが、それがすごく幻想的で不思議な感覚なんです。豊後大野には、いろんなアウトドアサウナがあると聞いたので、ほかの施設も体験してみたいと思っています」(篠栗さん)
「僕、3セットしたんですが、3回とも背中にあるほくろのところを魚につつかれて……。よく考えたら、餌と間違えてたみたい(笑)。そんな体験も含めて、あれはひとつのアトラクション。また絶対行きたいですね」(別府ちゃん)
2022年の今年、結成8年目となるエイトブリッジ。今後について聞くと、ふたりそろって熱い答えが返ってきました。
「コロナの影響で最近できていなかったライブ活動に力を入れていきたいと思っています。今は、別府ちゃんがひとりでテレビに出ることも多いので、きちんとコンビでネタ番組に出演したい。僕、いまだに名前を『しのぐり』と間違われることもあるんですよ(笑)。エイトブリッジ、そして篠栗の認知度をグングン上げていきたいですね」
こう篠栗さんが言えば、別府ちゃんが次のように返します。
「僕らがやりたいのは漫才。M-1をはじめ、賞レースもがんばりたい。『おまえらじゃ無理だよ』と言う人もいるけど、自分たちでは決してそうは思っていません。絶対に行ける! 言われれば言われるほど、燃えているんです!」
篠栗さん曰く「明るくてこんなおもしろいヤツはなかなかいない」という別府ちゃん。人と人との距離が近い別府という土地柄が、その天真爛漫な性格に大きな影響を与えたのかもしれません。
「別府に帰ると、いろんな人が『いつもテレビで見てるよ』『がんばってるな』って声をかけてくれるんです。それがうれしくて、本当にありがたい。子どもの頃に夢見た“別府発のスター”になって、みんなに喜んでもらいたいですね」
漫才界のトップを目指して、ひとつずつ階段を上るエイトブリッジのふたり。その道のりは決して平坦ではありませんが、彼らには強い味方がいます。挑戦に疲れたら、別府に帰ってひと休み。熱い温泉と、温かい人情が心と体を癒やしてくれるはずです。
篠栗たかし(1986年福岡県篠栗町生まれ)と別府ともひこ(1992年大分県別府市生まれ)による漫才コンビ。2014年コンビ結成。2020年日本テレビ『ぐるナイおもしろ荘』で優勝を果たし、注目を集める。エイトブリッジがトークや企画、ゲームなど、さまざまなものにチャレンジするYouTube【エイトブリッジ】チャンネルを要チェック!
※価格はすべて税込みです
credit text:坂本愛 photo:網中健太